顧問先企業様において「混迷の時代に求められるリーダー像」と題してお話いたしました

 昨日は、顧問先企業様に赴き、経営幹部向けのコンプライアンス研修として、「混迷の時代に求められるリーダー像」と題してお話をさせていただきました。この地域では大き目の企業様です。
 例年の如く(笑)法律の話は一切なしで、経営者の心構えや経営者の役割というところから紐解いてお話をさせていただきました。
 最初に、組織における、部下、リーダーそれぞれの役割は何かを分析し、リーダーの役割を果たすために必要なことを掘り下げてお話しました。
 例えば、①リーダーは組織の方向性を決めるだけの技量や知見を身に着ける努力をすること、さらに大事なのは、②リーダーは会社にいるときは常に上機嫌で、元気で明るく楽しく振る舞おうということ、③部下に任せると言っても、任せるには技量が必要でそのスキルはどのようなものか、についてお話しが及びました。
 そうすることに気づいていくと、リーダーにとっての仕事とは何か?時間の使い方は?ということを悩むようになります。リーダーになると、ルーティン業務がなくなり、これまでやってきた現場仕事とは全く質の違う業務を求められ、社内でも自分のやるべき役割が変わってきたことを悟るはずです。
 そのようなことを悟り、悩み始めたリーダーにとって、自分のやるべき仕事、理想のリーダーとは何なのか、実務的にはリーダーは会社の全てを知らないといけないのか、リーダーは口出しすべきなのか、なのか等について、詳しく語りました。
 今回は、私が日々気づきがあった時につけている経営日記の記述を抜粋しながら、自分の経験談を中心にお話を進めて参りました。
そして、最後は経営者の精神雑感として、
①経営者も、もともとプレーヤーで実務能力は高いはず。それでは経営者が自ら動いてはいけないのか、動くならどのような目的で動き、それにはどのような弊害が隠れているのかということ、
②経営者は清濁併せ吞む度量が必要なこと、自分の言動を含めて世の中はそのような清濁併せたところで動いていること、
③多方面からものをみれるように!ということで、立場によってものの見方は変わり、一方にとってのヒーローは、他方にとってはテロリストだということもありうること
④時代とともに変化してく価値観に敏感になりましょう!ということを述べて、ここはありきたりな話ではなく、少子化に悩む日本にとって、例えば、フランスはなぜ出生率の増加に成功したのか?等、際どい話(笑)をしてお話を絞めました。
 長い文章になって申し訳ありません。私なりに日々考えていることをお話させていただき、そのことをここでも投稿させていただきました。
顧問先企業様において「混迷の時代に求められるリーダー像」と題してお話いたしました