Ｑ：当社では、お客様と契約を締結する際、契約書を作成することは殆どなく、口頭で済ませることが多いです。しかし、最近は、契約金額を合意した金額より少なく主張したり、契約の範囲外の工事を要求され、果ては代金を支払ってくれない業者も多くなりました。そのようなことを防止するにはどうしたらよいでしょうか。
Ａ：このようなことが起こる原因の一つに契約書を作成していないことが挙げられます。確かに、細かな契約について一つ一つ契約書を作成することは煩雑ですし、これまでお互いの信用でやっていた業者同士で契約書の作成を持ちかけると、関係が崩れてしまう可能性もあり、一律に契約書を作成するのは難しいです。
それでも何らかの書面を残しておくことは紛争予防のために有効です。そこで考えられるのが見積書を作成し、お客様に手渡すことです。出来れば、お客様に、「上記了承しました」と見積書の下の方にでも日付入りで署名してもらうといいと思います。見積書にすることで、契約金額や工事の範囲などが明確になりますし、お客様に「了承しました」と署名してもらうことで、法律的には見積書の内容で契約が成立したことを証明することができるようになります。
見積書を有効に活用されてはいかがでしょうか。
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