「弁護士業務改革」 本が出版されました!

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 この度、弘文堂から「弁護士業務改革」(日本弁護士連合会第16回弁護士業務改革シンポジウム運営委員会 編)という本が出版されました。
 
 この本は、昨年11月に愛媛県松山市で開催された第16回弁護士業務改革シンポジウムの模様を、発言内容を反訳する形で再現したものです。
 この「お知らせ」でもご紹介させていただきました通り、このシンポジウムには私も参加させていただき、第4分科会(中小企業と弁護士の役割)と第5分科会(弁護士の専門化に向けて)の運営に携わらせていただきました。そして僭越ながら、私も発言する機会を与えていただきました。
 第4分科会では、中小企業分野における島根県弁護士会の取組みについて発表させていただき(271~272頁)、第5分科会では、各弁護士の専門分野・重点取り扱い分野を市民に開示するツールとしての一環である「ひまわりサーチ」の活用事例について発表させていただきました(383~384頁)。
 予め原稿を校正させていただく機会を与えていただき、修正はしたつもりでしたが、こうして書物になったものを改めて読んでみると、言葉遣いが滅茶苦茶だったりして読みにくくなっている箇所がいくつかありました。反省するばかりです。これも当時の実力なので仕方ないのですが、せっかく本になるのだから、もう少しちゃんと内容をチェックしていれば良かったと思っております。
 今になって気付いたのですが、せいぜい5分から10分くらいの発言であれば、予め台本を作っておいてそれをゆっくり読み上げるくらいの方が、聴いている方にとって聴きとりやすく内容も理解し易いのではないかと思います。
 頭の中の台本だけでは、結局考えながらしゃべることになりますし、壇上に上がった時の緊張感などもあって、ことばがうまく回らなくなります。「え~」ということばを入れながらしゃべるのがその典型でしょう。今後のためによい勉強になりました。
 
 ところで、よく考えてみると、「弁護士井上晴夫」という名が、新聞やテレビではなく、ちゃんとした書物に記載されるのはおそらく今回が初めてではないかと思います。
 20歳代はずっと司法試験受験生で社会からその存在意義が認められていなかった(語弊のある言い方かも知れませんが、自分はそんな気分でした。それに「弁護士」が遠い存在のように思えた時期もありました)自分を振り返ると、今回のことは何だかこみあげてくるものを感じます。 
 自分の仕事が少しは社会のお役に立っているのかと思うと、素直に嬉しいですし今後の励みになります。
 

「弁護士業務改革」 本が出版されました!