九州出張②宮崎での中小企業関連団体との意見交換会

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翌26日は、一人になって新幹線で鹿児島経由で宮崎に向かいました。宮崎では、日弁連主催の中小企業関連団体との意見交換会に出席しました。これまで何度もこのお知らせ欄にも投稿しました通り、私はこの意見交換会の日弁連側の担当者として全国をまわらせていただいております。

熊本からは、九州新幹線で僅か30~40分程度で鹿児島中央駅に到着です。

今度は特急きりしまに乗り換えて、宮崎に向かいました。この特急きりしまの外見は、特急まつかぜにそっくりで、揺れはやくもクラスでした(笑)。

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鹿児島駅あたりから桜島が見えてきました。海岸線を走る時は、桜島が丸見えです。
最初は雲かと思ったら、噴煙でした。非常に男性的な山で、パワーを感じました。私も少し元気をもらいました。南州西郷隆盛や稲盛和夫さんは、この山をみて育ったのですね。稲盛塾長の燃える闘魂は、桜島からもらっているのでしょうか。

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そうこうしているうちに何とかお昼前に宮崎駅に到着しました。途中の都城辺りの山の中は杉ばかりであまり楽しいものではありませんでしたが、宮崎駅前はヤシの木があったりして、南国ムードが出ておりました。

午後からは、中小企業関連団体との意見交換会でした。私はいつもの通り、島根での取組み発表をさせていただきました。毎回意見交換会をやって感じるのですが、中小企業関連団体の方々からの生の声を聞かせていただき、私はとても刺激を受けます。そして、何よりも、地元の若手の弁護士さん達にとっては、こういう機会は初めてでしょうから、大変な刺激を受けておられることと思います。それだけでもキャラバンの効果があったといっていいと思います。

今回のご意見の中で私が参考になったのは、①弁護士報酬が高い、②弁護士報酬が分かりにくい、というご意見でした。これは、確かに、例えば、「離婚の着手金が30万円」とだけHPなどに書いてあれば、高いと感じるかもしれません。しかしこれは、弁護士のやるサービスの内容が相談者の方に伝わっていないという側面があるからかもしれません。弁護士の提供するサービスの内容を見える化して、「この内容で30万円です。」という形にすれば、相談者の方にご納得していただけるようになるのではないでしょうか。

先日ご紹介しました「自由と正義」の座談会でも述べさせていただいたことですが、私が中小企業支援に限らず弁護士業をしていて心掛けているのは、「弁護士という上から目線ではなく、同じ人間として、対等の目線でお話させていただく。」ということです。

「弁護士は自分の事務所に呼びつける商売をしている」と言われることがあります。しかし、人として対等な目線で接すれば、たまには依頼者様の会社を訪問するという発想も出てくるはずです。会社を訪問して依頼者様の業務の内容や社風が理解出来ますし、「自分の会社を知ってくれた」ことに対する社長様の安心感も違います。
 
 また、かしこまった顔で、「法律的はこうです」とだけアドバイスするのではなく、笑顔でお互いが喋り易い雰囲気の中、会社経営のことを語り合ったりすることもいいと思います。人間として対等な関係なので、心が打ち解けた状態になります。そうすると、法律的なアドバイスに留まらず、経営についての悩みやアイデアを出せる関係になり、社長様から安心と信頼をもっていただくことになると思います。
私自身が出来ているか分かりませんが、そう心掛けております。

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以前、ある社長様から、「弁護士さんというのは、これくらい高いとこから天井から我々を見下ろしてくる。だけど、井上さんは、自分達と同じ目線で話をしてくれる。人気が出ない訳がない。」とお褒めのことばをいただきました。ちなみに、私はその社長様の熱狂的なファンです。

このことを家で妻に話したところ、「それを自慢している時点で奢りの心境になっているわよ。それにあなた、お客さんにはにこやかでも、事務所で何であんなに偉そうにしているのよ!もっと反省して謙虚になりなさい!!!」と言われました。

反省しきりです。お客様が私の熱狂的ファンになる前に、事務所内で勤務弁護士を含めたスタッフが私の熱狂的ファンにならないと、ベクトルが一つにならず、事務所は生産的な活動ができません。
私自身が謙虚になり、奢り高ぶらず、燃える闘魂で誰にも負けない努力をして、心を高めていきたいと思います。事務所スタッフを始め、お客様も含めて、毎日一人づつ熱狂的ファン作りをしていきたいと思います。

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日付が変わって昨日になってしまいましたが、27日は朝から、今度は行きのルートを引き返すのではなく、宮崎空港から羽田空港に飛び、そこから出雲空港に帰ってきました。もうぐったりでした(とはいえ、飛行機の移動は楽ですね。西日本同士を移動するより、飛行機を乗り継いで行ける北海道が意外に近いことを実感しております)。

 お昼ご飯は、出雲空港近くの蕎麦屋で、奥出雲豚のセイロ蒸と割子蕎麦をいただきました。
出雲蕎麦をいただくと、何だか落ち着きますね。

今日も一日、心を清め、心を磨いていきたいと思います。

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