盛和塾特別例会 坂本孝氏の講演

ここのところ台風の影響で雨が続きます。山陰でも川が増水しているようですが、大きな被害はないでしょうか。皆様がご無事であることをお祈りするばかりです。

さて、一昨日は盛和塾山陰の特別例会が大山のとやま旅館で行われ、うちの事務所からは、私の他に番頭格の事務局長が出席しました。

今回の例会は、ブックオフコーポレーションの創業者であり、現在は俺の株式会社代表取締役の坂本孝社長の講演でした。俺の株式会社というのは、東京銀座で、オレのイタリアンやオレのフレンチを経営している会社です。最近は、坂本社長はNHKプロフェッショナルにも出演しておられました。経営していく上で、経営者が抱える共通の悩みは、いかに従業員と理念を共有するのか、夢を共有するのか、という点です。企業にとって社員は最大の財産で、企業の成長は社員の成長なくしてはありえません。社長の思い先行で事業展開しても、社員がついてこなければうまくいきません。耳が痛い話です。

 この点について、坂本社長は、稲盛塾長がやられてきたように社員とのコンパが大切だと唱えておられました。コンパで理念を伝え、社員の心を掴むためには、トップの自分がバカな姿を見せることで、社員との距離が縮まりコミュニケーションがとりやすくなるとのことです。また、社員の意識レベルやどんなことを考えているかという情報収集も大切になります。社員に関する情報をインポートすることで社員の共感・感心のポイントを見つけやすくなります。そうして、最初から高い目標を掲げるのではなく、1割上くらいの目標を掲げてそれを一つ一つ達成していくことが、やがて大きな目標達成になるとのことです。

また、稲盛塾長は、よく「社員を惚れさせんか」とおっしゃいますが、どうやったら社員を惚れさせることができるのか?という質問について、坂本社長は、「自分に惚れさせるのは無理だ。その前に、自分が社員に惚れることだ。」とおっしゃいました。
 これは、私にとっては衝撃でした。自分が社員のことを惚れて、もっともっと社員に愛を注ぐことが大切なんだと思いました。そういえば、日弁連の会議でよくお会いする日本最大の法律事務所の元パートナーであるI弁護士さんから、お会いするたびに「井上くんには、愛と情熱が溢れている!」と愛情いっぱいに励ましていただきます。褒めていただくたびに嬉しくなります。私は、その愛をうちの従業員に注いでいくことが大切であると感じております。

さらに、創造的な仕事ができる社員をどうやって育てるかについては、社員に求める前に、トップ自身が自ら動き、創造力を膨らませることが大切だそうです。
ミーハーになって、流行のものがあればそれに触れてみる、行列ができていれば並んでみるということです。行列ができているということは何かあるはずです。あの行列には、実は同業者が結構いて情報収集しているそうです。常にイマジネーションし、アンテナを張っておくことだと思います。社員には、地位を与え、責任感を持たせて、そこから自主性と創造性がでてくるのではないでしょうか。

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とやま旅館のご主人自慢の料理です。
ちなみに、当事務所に飾ってある大山の写真の多くは、とやま旅館さんからお借りしたものです。季節を問わず一年中大山界隈をウロウロしている私のために、ご主人からお気遣いいただいたものです。

盛和塾特別例会 坂本孝氏の講演