真心のこもったマッサージ

実は私は腰痛もちです(涙)。

今朝も腰の調子が悪く、プチギックリ腰という感じでした。

そこでいつも行きつけの鍼灸院に早速電話しましたが、電話がつながりません。お休みかも…

うちの職員に、いい鍼灸やマッサージの店がないかきいてみたところ、「行ったことはないけど評判のいい店」ということで教えてもらった鍼灸マッサージ店があったので、そこに行くことにしました。

いつも行っている鍼灸院は、職人肌の先生が一人でやっているとこで、私はどこに行っても治らなかった坐骨神経痛が一発で治り、それ以来その先生を神様として崇めています。また、腰だけでなくストレスからくる心の疲れに対するメンテもしてもらっています。 それに対して、今回の店は、先生が数人いる店でした。
マッサージや鍼灸で先生がたくさんいたりチェーン展開している店には、私は正直なところあまりいい印象がありません。私のきめ細かなニーズに応えてもらえなかったり、トップの先生はいいけど若手の先生はあまり上手でなかったりすることもあるからです。若い先生の中には、マッサージに心がこもっていなくて、ただ時間を経過させてるだけの先生がいたりして、そういう先生の場合、常に「ここを触って欲しい」というポイントから少しずつズレたところを触ってくれます。「私の身体から出している痛みの声が聞こえないのか!」と言いたくもなります。中には、40分コースなのに30分コースと間違えて施術を終え、何のマッサージ後の会話もなくさっさと私のもとを消えていった先生もいました。さすがに苦情を言って他の先生にもう一度みてもらいましたが…
規模の大きな店は、悪い先生に当たる確率が高く、私はあまりいい印象がありませんでした。

そんなことで、今日はやや不安を持ちつつ、新規開拓の店に行きました。行ってみると、若い先生が出てこられましたが、私の不安はすぐに消えました。

すごく丁寧なマッサージと鍼治療をしてくれて、真心がこもっていることがすぐに伝わったのです。とても安心感が出て信頼が置けました。
施術後のアドバイスなどの会話も適切で、安心して帰ることができました。

今日はとてもいいマッサージと鍼治療を受けることが出来、とても幸せでした。ありがとうございました。 実はこのようなマッサージ業界での話は、我々弁護士業界でも同じようなことが言えると思います。

 弁護士は職人肌の先生が多く、依頼者様もその職人の先生に受けてもらうことを望んでおられることが多いと思います。お医者さんの世界で、患者は名医の先生に診て欲しいと思うのと同じです。
 ですから、一人でやっている弁護士事務所が、勤務弁護士を採用して弁護士複数体制を採った場合、必ずといっていいほど、「ワシは井上弁護士(ボス弁護士)に頼んだんだ!この若い弁護士に頼みたくない。」という苦情を受けます。そういうこともあって私自身も事務所拡大に躊躇した時期もありました。

しかし、いつまでも弁護士一人の事務所では事務所としての成長が見込めませんし、私が病気をしたら依頼者様にご迷惑をかけます。やはり弁護士複数体制にして規模を大きくすることで弁護士同士の切磋琢磨が出来るになりますし、複数弁護士がいることによる物理的なメリットも計り知れないことから、私は事務所の拡大に向けて舵取りをしました。規模を大きくしたら、その分、弁護士やスタッフの教育も徹底してやりこまないといけません。

我が事務所の理念、フィロソフィーを理解してくれる若手弁護士を採用し、その方々に徹底して繰り返しフィロソフィーを説いていくことが大切になります。
 私がいつも勤務弁護士やスタッフに説いているのは、「真心のこもった弁護士活動、心の弁護をして、依頼者の心を救済する」ということです。依頼者様は、何かしら心に悩みを抱えておられ、その悩みを吐露することで、我々の前では、普段とは違って冷静さを少し欠いた言動をされる方もおられます。しかし、うちの事務所では、そのような依頼者様の心の悩みに寛容になって、共感し受け止めてあげようと常々指導しています。
我々も様々な悩みでストレスを抱え、心が病んでいることがあります。私自身はストレスの塊です(涙)。
だけど、依頼者様の前では、ウソでもいいから明るく元気に笑顔で接して、依頼者様の心の悩みに寛容になってあげることが必要だと思っております。 所員一同、「心の救済、心の弁護活動」ということを心掛けて業務に励んでいきたいと思います。

今日はマッサージを通じて大変貴重なことを勉強させていただきました。ありがとうございました。

真心のこもったマッサージ