日弁連事業再生研究会に出席しました 「心を高める」

00027_1

 今日は、朝起きてから北海道庁を散歩してきました。ご覧の通り結構人がいますね。ほとんどが外国人でした。
 北海道のスキー場には、特にニセコに行けば、ニュージーランド人やオーストラリア人がたくさんいますが、グリーンシーズンの観光でも外国人が多いんですね。北海道観光は外国人で成り立っているのかも知れませんね。
 そういえば山陰は…あまり外国人が来てませんね。山陰にはいいところがいっぱいあるのにどうしてですかね。アピールべたなのかな?
 韓国の人には、ソウル米子便をどんどん利用して山陰に来て欲しいですね。

 こうして私は午前中に札幌を出て、午後からは、東京で日弁連の事業再生研究会に出席しました。
この研究会は、主に地方の弁護士を対象として、事業再生に関われる弁護士を育成しようとの目的で、全国から約20名の弁護士を集めて開催されました。
 全5回の予定で、今日は第1回でした。今日のメニューは、まず、中小企業庁経営支援課の岸本吉生課長から中小企業再生支援協議会の概要についてお話いただき、続いて弁護士の松嶋英機先生から私的整理における弁護士の役割等についてお話をいただくというものでした。
 特に、松嶋先生のお話は、我々に事業再生に関わる弁護士の心意気を注入していただくもので、今後の励みになるばかりでなく、勇気をもって思い切って事業再生に飛び込んでいこうとの気持ちになりました。
 ところで、事業再生の現場では、現経営者にとっては、つらい結果になることもあります。中には、「経営責任をとらされるくらいなら、いけるところまでいって破産した方がマシだ」という社長さんもおられるくらいです。
 確かに、社長さんにとっては「自分の会社」との意識が強いですから、そのお気持ちは理解できます。かと言って、社長さんの思うように、都合のいいように事業再生を進めていいのかといえばそうではありません。
 自分の会社には、従業員とその家族がいます。さらに、取引先もいますし、取引先にも従業員とその家族がいます。自分の会社がダメになることによって、計り知れないくらいの多くの人々に影響があります。事業再生をなんとしても成功させて、雇用を守らないといけません。
 会社は社長さん一人のものではなく、まさに公の存在になっているのです。
 こうして考えると、盛和塾で稲盛塾長が、いつも「心を高める」とおっしゃいますが、こういう場面でも心を鍛えておくことが生きるんだと思いました。
 経営者たるもの、「自分の会社は何のために存在しているのか、自分の会社は何を目指しているのか、どうやって社会に貢献できるのか」という、事業の意義、目的を明確にしておくことが大切であり、そうしておけば、いざ大事な場面でそれが生きるんだと思います。そして、「自分だけの会社」ではなく、会社は、従業員を始め、取引先など自分の会社に関わる人全ての人生を背負っていることを忘れてはいけません。いつも、誠実さを持って人として正しいことを行い、正直で明るく生きていくべきなんだと思います。
 かくいう私も、自分勝手な人間です。だからこそ、日々心を高める努力をしなければなりません。
 こうしてみると、昨日の札幌での舛田アカデミーにしろ、今日の事業再生研究会にしろ、弁護士としてのテクニックというよりも、「心を高める」という人間として最も大切なものを学んだ気がします。今回の札幌と東京への出張は、大変学びの大きいものとなりました。
 荒みがちな心を洗って、心を高める努力を日々重ねていきます!
 
 

日弁連事業再生研究会に出席しました 「心を高める」