釧路出張 2日目 中小企業関連団体との意見交換会

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昨日のことになってしまいましたが、阿寒湖温泉で宿泊した後、釧路市内での中小企業関連団体との意見交換会に出席するため釧路に移動しました。
写真は雄阿寒岳です。とても幻想的な景色でした。阿寒湖には子供の頃、家族旅行で行ったことがあり、それ以来です。そのときはマリモを買って帰りましたが、ちゃんと育てられなかった記憶があります。今回もお土産にとも考えましたが、うちの子供が同じくちゃんと育てられないんじゃないかと思い、止めました。

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釧路までの道中では、タンチョウ鶴の公園に立ち寄りました。釧路湿原で現れた鳥はタンチョウ鶴で間違いなさそうです。タンチョウをみていると、心が和みました。そしてまた、美しい鳥です。

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さて、無事に釧路市内に到着し、中小企業関連団体との意見交換会に出席しました。
出席者は、地元の商工会議所などの中小企業関連団体の方々、地元の弁護士会の弁護士、さらに私のように日本弁護士連合会から派遣された委員の弁護士数名でした。

前半は、日弁連や各地の弁護士による、中小企業支援施策についての発表で、私も島根での取組みについて発表させていただきました。

後半は、出席者全員で、中小企業支援と弁護士のかかわりについてディスカッションを行いました。
話は弁護士の敷居の高さの中身や、弁護士の専門性(医者でいえば内科や外科など)、マーケティングなど多岐に及びました。

この中で一番私が勉強になったのは、他士業や他業種と弁護士との競合分野での競争のことでした。
例えば、クレーム処理や相続など、弁護士以外にも他士業やコンサルなどが取り扱っていることがあると思いますが、それらの弁護士が独占しているわけではない分野においては、弁護士は他と競争すべきであるし、競争優位性をどうやって出せるか努力すべきではないかという議論です。弁護士は、相続を他士業にとられているとか嘆いている場合ではなく、弁護士を選んでもらえる努力をするべきなんです。

そのためには、価格面とサービスの面とのアプローチがあるかと思いますが、価格競争になるとみんな共倒れになってしまいますので、サービスの質で勝負すべきであると思います。
では、弁護士がサービスで優位に立つにはどうしたらよいか。それには弁護士ならではのサービスを提供することではないでしょうか。
弁護士は法律のプロですので、裁判の見通しなど、弁護士にしか分かりません。
例えば、クレーム対応の処理において、「裁判になったら、ここまでは勝てる。だけど、これ以上のことになると負ける可能性が高い。」ということのアドバイスは弁護士以上の仕事を出来る者はいないはずです。
その部分を基本にした上で、裁判した時の訴訟費用や時間などの経済合理性、会社の営業、経営政策、社会における会社の評判などを冷静に判断してアドバイスすることが大事ではないでしょうか。弁護士しかできないサービスとして、法的な部分の分析をしっかりし、そして法律に凝り固まるのではなく、会社としての経営判断を柔軟にアドバイスすれば、みなさまに喜んでいただけるのではないでしょうか。

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写真は、釧路市内の街並みです。

こうして、無事に意見交換会を終え、今日は松江に帰る途中で、今は羽田空港にいます。
米子空港から松江に帰り、そのまま島根県弁護士会に直行です。夕方から行われる島根県弁護士会、全国倒産処理弁護士ネットワーク共催による「労働者福祉機構の未払賃金立替払制度に関する研修会」において、私がパネリストを務めるからです。
 パネリストは重責になりますが、前でお話させていただくことで私自身も勉強させていただけたらと思います。

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釧路ラーメンです。名物の河むらさんでいただきました。
独特の味わいでした。

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